ロダン21座談会〜モノづくり中小企業経営者が、なぜCSR活動に取り組むのか?

今回は座談会方式で、(株)中農製作所の中農会長をお招きして、自社がいかにCSR活動に取り組んできたか、その体験をお話いただきました。
中農会長は、東大阪市内で活動するNPO法人 東大阪地域活性化支援機構の理事長を2期務め、地元企業の活性のために長年尽力してこられました。
本業での経営者としての役割だけでも多忙であるはずなのに、なぜ地域のためにCSR活動を行うのか?
そして地域貢献のために力を割いて、その見返りは何なのか?
そんなCSRのコアな部分を、忌憚のないご意見としてお聞きすることができました。
特に印象的だったのは、「私が自社の2代目を継いだからには、私の代で終わらせたくない。理事長はしんどいからもう沢山というのではなく、私の背中を見せることで、私に続く経営者、そして社会に貢献できる社員を育てたいと思う。」というお言葉です。
CSR活動というのは、外向きに「ええカッコ」するのが目的ではなく、そこには経営者としての実利を伴った目論見がありました。そしてそんなCSRを通じて得たチャンスを生かし、自社を強く、そしてよりレベルアップへ導いてこられた体験談は、とても勉強になりました。
【ゲストスピーカー】
株式会社中農製作所 代表取締役会長 中農 康久 氏
- 1947 年大阪府生まれ。
- 1971 年同志社大学工学部卒業。
- 同年、父親が創業した中農製作所に入社。
- 社内の全部門を経験した後、1989 年代表取締役社長に就任。
- 2013 年、創業家ではない社員の西島大輔氏を社長に抜擢し、自らは代表取締役会長に就任。
- 事業を承継するにあたって目指したのは、「攻めの経営者と守りの経営者を育てること」。この両者のコンビでこそ、株式会社中農製作所は今後も発展していける企業に育つと考え、準備期間として10年をかけて事業を移行していった。
ロダン21の目的
- 技術開発、情報交換、地域社会への貢献を目的としております。
- 会員相互扶助の精神に基づき、必要な共同事業を行い、自主的な経済活動を促進し、より発展していくことを目指します。
- 秘密保持契約の締結により、事業の企画開発に参加していただけます。また、皆様の創造のお役立ちになりたいと考えております。
主な事業
- クライアントからの製品作りや商品開発依頼のサポート
- 異業種交流促進のための経営や技術その他の情報交換
- 学識者、専門家による研修
- 経営向上に必要な知識、ノウハウの収集
- 会員企業による新製品、新技術の共同開発
- その他本会の目的達成に必要な各種活動
- メンバークラスター会議(毎月第2、第4金曜日)
- モノ作りプロジェクト(随時)
入会資格
規模・業種・肩書き・法人・個人を問わず、どなたでも入会資格があります。
人脈や知識の幅を広げたい方、また、技術向上や施設運営のアドバイスが欲しい方等、
ロダン21の異業種会で得られる全てを、自社でお役立てください。
- 年会費:1社6万円
- 徴収方法:口座振替、もしくは銀行振込
- 請求日:前期4月〜9月(3万円)、後期10月〜3月(3万円)
※登録月は無料。以後半年分(3万円)を前納していただきます。
▼過去のメンバークラスター会議の様子はこちらを御覧下さい。